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子供はスマホやiPad大好きですよね。YouTubeやゲームなど、手軽になんでもやれてしまいます。スマホ利用も低年齢化して、GIGAスクール構想によって公立の小中学生に1人1台の情報端末が配布されるなど、子どもたちのインターネット使用が当たり前な環境になっています。
GIGAスクール構想とは
文部科学省では、子どもたちに向けて、1人1台の端末をはじめICT環境の整備を行っています。
社会のあらゆる場所でICTの活用が日常のものとなっている今の時代を生きる子どもたちにとって、ICT端末は鉛筆やノートと並ぶマストアイテムです。
インターネットなどを使って、何かを調べ議論したり、良識のある情報発信をしていくためのものです。授業の中で、わかりやすい授業や魅力ある授業の実現に役立てていきます。
これまでの教育 × ICT = 1人1人に合わせた教育、自分の考えを広げて深める教育となる
文部科学省では、全ての子どもたちの可能性を引き出し、質の高い学びの実現に向け、ICT環境の整備を進めていくそうです。
ネット依存とは
厚生労働省によると、ネット依存の疑いがある中高生は2012年度に約52万人だったのに対し、17年度には約93万人でした。5年間でおよそ1.8倍に増加しています。
横浜市教育委員会が市内の小中学生を対象に実施した「ゲーム障害」やインターネット依存に関する調査では、児童生徒の1割近くがゲームやネット依存の傾向にあることが明らかになりました。
ネット依存と言っても、情報検索からSNS、ゲーム、動画視聴まで、依存対象はさまざまです。
WHOではゲーム障害を次のように定義しています。
1:ゲームをする時間や頻度をコントロールできない
2:ほかの生活上の関心事や日常の活動よりゲームを選ぶほど、ゲームを優先する
3:問題が起きているのにゲームを続ける、またはより多くゲームをする
4:個人、家族、社会、教育、職業やほかの重要な機能分野において著しい障害を引き起こしている
この4項目の状態が12カ月以上続く場合にゲーム障害と診断。
ただし、4症状が存在し、重症である場合には、それより早期の診断が可能。
ネット依存の解決策
昨今は小学生でもYouTubeやオンラインゲームなどを利用しており、ネットやゲームへの依存を懸念する保護者も多いと思います。子どもが情報端末と適切に付き合っていくには、どうしたらよいのでしょうか。
勉強を短い時間からスタートする
スマホやiPadを取り上げたとしても、勉強するかどうかは別の話です。無理やり取り上げてしまうと、子どもは余計に、かたくなに勉強をしなくなることもあり得ます。まずは、毎日短い時間勉強することを子供と約束し、1日のゲームの時間を長めに約束しましょう。約束を破ったら取り上げることを子供と約束しておきましょう。ゲームをしている間は親は干渉せず、自由にさせてあげると良いです。子供がゲームの時間を守らなかったら、一時的に取り上げて、話し合いの場を設けましょう。
ゲームをするときのルールを決める
短い時間の勉強が定着したら受験に向けて少しずつ勉強時間を増やし、ゲーム時間を減らしていきましょう。親がルールを決めてしまうのではなく、ゲームの良いところ悪いところを一緒に考えながらお互いに話し合って決めましょう。
親に勝手に決められたルールより自分も一緒になって決めたルールの方が子どもは守りやすいです。守れなかったときには「どうしたらうまくできるのか」を子供自身で考えてもらうと良いと思います。
約束を決めたからと言って、最初からうまくルールを守れるとは限らないので、親はイライラしてしまいがちですが、冷静になって様子を見ながら子供と話しあっていきましょう。
ゲームは保護者のいるリビングに限定
ゲームは、リビングなどの家族のいる部屋でのみするようにしてください。自分の部屋に持ち込んでゲームをしてしまうと、親の目がない分好き勝手に長時間やってしまいがちです。子供がルールを破るような環境を作らないように親の目につく場所に子供の居場所を作りましょう。
まとめ
子どもは最初からルールを守ることはできません。親はもちろんイライラしますし、怒りたくなりますが、これも成長過程と思うように心がけましょう。
子ども自身に「ルールを守るためにはどうしたら良いのか」を考えさせることも大事です。子供自身が気づくことで、自立自走の受験勉強への第一歩となります。
ルール通りできなかったら、少しずつ子どもが自分でコントロールできるようになるための、話し合いを重ねていきましょう。ときには失敗させることも良い経験となります。ゲームのやりすぎでテストが悪かったという経験をすることで今後のゲームとの付き合い方を改めて考えるきっかけになります。
小学校高学年の3年間はどんどん精神的にも成長していきます。スポーツや読書、習いごとのようにゲームも気分転換できる趣味の一つです。小学6年生になるまでに自分で管理してコントロールできるようになることを目指し、6年生以降はゲームを止める方向に話し合っておけると良いと思います。
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