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これは下の子が小学3年生の夏休みに起こした事件の後編です。
夏期講習に行った後、一時行方不明になって待てど暮らせど帰ってこず、私は駅まで行ったり来たりを繰り返し、駅員さんからのアドバイスを受けて警察に届けることにしました。
前編はこちら→塾に行くと言って一時行方不明になった我が子の話（前編）
結
１１０番通報
私は交番の目の前で１１０番に電話するという非日常の最中にいました。時刻はすでに19時を回っていました。
電話している間、盆踊りの大音量がBGMとなり、かなり深刻な内容にもかかわらず、電話先の警察の方も、拍子抜けして「あ～、盆踊りですかね～」とおっしゃっていました。
電話では、下の子の特徴と行方不明になった経緯を詳細に質問され、答えていきました。また、下の子の写真をメールで送るように言われました。まずは自宅住所の都道府県内の警察全域に写真を提供し、捜査協力してもらうとのことでした。それでも見つからない場合は、全国に捜査範囲を広げるそうです。
そうこうしているうちにお巡りさんが交番に帰ってきました。その旨を１１０番の方に伝えると、そのあとの手続きは所轄の警察に引き継ぐので交番で待機していてくださいとのことで電話を切りました。
交番の中に入り、椅子に座らせてもらいながら今までの経緯をお巡りさんに話しているうちに、警察官2名が交番に入ってきました。１１０番から連絡を受けて最寄りの警察署から来てくれたそうです。
捜索願
警察官に１１０番で話した内容をもう一度話しました。下の子の特徴、着ている洋服、リュックの柄、スニーカーのメーカー名、色、靴のサイズなど聞かれ、このうちスニーカーのメーカー名と靴のサイズは答えられませんでした。「夫が買ったので」と言い訳をしたのを覚えています。
そして下の子の性格診断をしますと言われて、2択で20問くらいの質問をされました。どちらかを選んでくださいとのことで、中にはとても変な選択肢があり、突っ込みたくなる衝動に駆られながらも、それどころではないと思いなおして、真面目に答えました。
本当に変な選択肢が混ざっていたので皆さんにも機会があれば経験していただきたいです。（機会はないとおもいますが。）もしかしたら母親の精神異常をチェックする項目も含まれていたのかもしれません。
下の子の性格判断をしている間、私は、なぜこのような事態になったのか仮説を立てていました。
下の子は決して衝動的な性格ではなく、かなり保守的な性格です。どちらかというと真面目な性格なので親に連絡もせずに勝手に寄り道することも普通なら考えられません。ということは、いつもと違うイレギュラーなことが起きたに違いありません。では、イレギュラーなこととは何でしょう？
１．途中でおなかが痛くなって普段行ったことのないトイレに行った？
２．知らない人に道を聞かれて助けるつもりで一緒に行ってしまった？
３．電車で寝てしまった？
３．電車で寝てしまうことは一番考えられますが、それにしても遅すぎます。
１．２．のどちらかで事件に巻き込まれてしまったのか？？
私は考えを巡らせながら、捜索願を記入し、１１０番で提出した写真以外の下の子の直近の写真も警察官に提出しました。
警察官と共に自宅へ
その後、警察官2名と共に自宅に行きました。自宅に到着すると、1名は車で待機、もう1名と自宅に入り、すべての部屋を一緒に見回りました。トイレ、ベランダはもちろん、お風呂場の浴槽の中、普段行かないロフトまでくまなく見て回りました。わたし、容疑者と思われてる・・・・。仕方ない、これも警察の仕事ですから。
時刻は19時半、警察官は警察署に戻り、手続きをするとのこと。私はこのまま自宅待機となりました。
何も手がつかずに椅子にずっと座っていました。今、下の子は何してるのかな。
しばらくすると、自宅の電話が鳴りました。非通知です。とりあえず電話に出ました。
最寄り駅の駅員さんからでした。心配して電話をしてきてくれたのです。しかし、特に有力な情報はないとのこと、こちらもまだ下の子は帰ってきてないことを伝えて電話を切りました。
そしてまた、ただ椅子に座っているだけのシーーーーンとした時間がどんどん流れていきました。
まさかの帰宅
気づくと1時間くらい椅子に座っていました。すると玄関が開く音が聞こえました。上の子かな？まさか下の子ではないよな。もう20時半だし、かなり暗いから、さすがに一人で帰っては来れないよな。などと考えていると
「ただいまー！」
それは紛れもなく下の子の声でした。
私は泣きそうになりながら玄関まで急いでいき、元気な下の子の姿を見て、「どこいってたの～！心配したんだよ～！」と泣きながら抱きしめました。下の子も泣きそうになりながら「大変だったんだよ～！」と言ってしばらく玄関で抱き合っていました。
下の子から聞いた話によると、電車で寝てしまい、気づいたら知らない駅の名前だったとのこと。とりあえずその駅で降りて、駅員さんに最寄り駅までどうやって帰ればよいか聞いて一人で帰ってきたとのこと。
・・・・・いや、あなた、県を２県も跨いでますから～！！！！
換算すると片道2時間ほど寝ていたことになります。居眠りではなく本格的な熟睡ですね。本当に本当に事件に巻き込まれずに無事に帰ってこれて良かったです。
その後、警察と駅員さんに無事に帰宅した旨、お礼と謝罪のご連絡をいたしました。
最後にひとこと：捜索願を出すと、部屋の隅々まで確認されます。普段から掃除をしておきましょう。私のように一部屋ごとに「汚くてすみません」と言う羽目になります。
対策
我が家の下の子のように、子どもはあり得ないことをする時があります。全員ではないです。上の子はあり得ないと思うことはしませんでした。下の子のような子はたまにいると思います。いなかったらごめんなさい。
我が子のように、携帯を忘れて行かれると、親としては、もはや何もできません。
そこで導入したのが「まもレール」です。もはや、これしかないです。
まもレールとは？
子どもがSuicaまたはPASMOで駅の自動改札機を通過すると、保護者へ「通過時刻」「利用駅」「チャージ残額」をお知らせします。JR東日本、都営交通、東京メトロの首都圏主要路線全497駅がサービス対象です。
まもレールのサービス対象者は小学生・中学生・高校生（満18歳の3月31日まで）
利用料金は月額５５０円（税込み）です。
携帯のGPSが使えないときはSuicaやPASMOに頼ります。有料ですが子どもの命に比べたら安いものです。事前に申し込みしていないと使用できないので、ぜひ通塾前に申し込みしておきましょう！
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